WDSFの教科書

昨日からWDSFの教科書を読んでます

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私は、プロになってからずっとISTDの教科書を元に勉強しレッスンしてきました
ダンス教師のお仕事には大きく二つあると思います
そのひとつは、この教科書をわかりやすく様々な年代の生徒さんに教えていきながら伝統を伝えていくこと
もうひとつは、競技選手のようにより洗練されたダンスを求めて頑張っている人の成長を助けるようにコーチすること

ISTDの教科書も年々少しずつ改定されてますが、私が30年前から見ているリバイスドテクニックの時代からほとんど変化がありません
私自身、英国の師匠でも日本の師匠でもレッスンを受ける時は、いつも傍にダンス教科書が置いてあり師匠とステップの意味を確認しながら勉強してきました

教科書の意味を理解することの大切さを、事あるごとに考えさせられた思い出がたくさんあります

さて、今回WDSFの教科書を見ると、体の使い方、ポジションの取り方ひとつのステップでも幾つかの踊り方、初めて聞くような用語、今まで英国スタイルでは絶対に出てこなかったスエイでの変化などとても複雑です
題名も、ダンススポーツ教本と言うぐらいアスリート向けの教科書となっていますね
私にとっては、かなりの違いに驚きです
アスリートとしてオリンピックや競技会上位を目指す人には必要かもしれませんが、ほとんどの愛好者には必要がないと感じました

ダンスレッスンをする時、教える内容や表現も、受け取る方にも決して複雑になってはいけません

シンプルな中に、奥の深さを感じる今までのダンスが私のお気に入りです

私はダンスを仕事のひとつとして今後もずっと続けていきますので、時代の流れとし出てきたこの教科書も必要に応じて教えていけるように勉強していきたいと思います

小川純

WDSFの教科書” への1件のコメント

  1. ISTD の教科書で、大きく変わったのは、CBMの表記くらいかな。

    WDSFは、競技の成績が、点数が出てくるところが特徴ですね。
    (相対的なランクじゃなく、複数の項目での点数方式)
    http://www.jdsf.or.jp/rule/shinshinpan2.3.pdf#search='wdsf+%E6%8E%A1%E7%82%B9%E6%96%B9%E6%B3%95
    これの5ページ。

    日本のプロの先生は、「社交ダンスの基礎は、誰が教えても同じ」といって、自分たちと違うモノを認めてませんでしたし、認めようともしませんでした。
    じゃぁ、小川先生の言う
      「英国スタイルでは絶対に出てこなかったスエイでの変化」
    って、一体、なんなのでしょうか?

    それをやってるカップルを、先生自身が排除したり、
    先生が教える生徒を使って排除させていたのが、
    今までの社交ダンスの実情だろうという気がします。

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